2007 Merrie Monarch Festival 秘密のお話
2007年メリーモナークフェスティバル Miss. Aloha Hulaに出場し、その美しさで話題となったアリアーナ・セイユ。その影で手を震わせながら頑張った私たち３姉妹のSecret Story.....
4/11（水）、いつものように前日にホノルルに到着した私たち3人はレンタカーを借りてミリラニのアンティーのお家へ直行。私たち３人が到着するやいなや、待ってましたとばかりに玄関の大きな鏡の前に集合。アリアーナちゃんがミス・アロハフラ、アゥワナのお衣装を着て何やら説明が始まった。スカートが短すぎるとか、襟がルーズだとか…なんか大胆に直したいらしいけど… ちょっ、ちょっとそれって明日のことでしょ？
アンティーがカウイに電話したりしてバタバタするばかり、話はいっこうにまとまらない。はっきりしないから手をつけることもできず、間もなくアリアーナとアンティーはヒロに向けて出発した。私たち３人も夕方の便でヒロ入り、ホテルの部屋に到着すると、早速アンティー、アリアーナ、カウイがやってきて衣装について語り始めた。そう言えば、その前の年にタティアーナがでたときも私たち３人はミス・アロハの当日、タティの練習場に連れて行かれ、彼女のドレスを直した。そのときはスカートの部分を半分程ほどき、長さを調節して縫い直しただけだった。っとは言っても当日、本番の数時間前だったから内心かなりドキドキ。今回は話を聞いたのこそ前日の夕方だったけど、結局スカートを一から作り直すことになり、”明日の朝、生地が届くから今日は早く寝なさい”と。”去年よりひどいね！”って今年はお気楽なタティが笑ってる。
当日の朝、待てど暮らせど生地が来ない。来たのはなんとお昼過ぎ。待っている間、カウイの注文は増え続け、袖も新しく作り替えろなんて言いだしたから、それは無理、そんなことしてたら絶対間に合わないって断固反対した。袖は途中で大胆にカット、新しいものをつなげて見事クリア。肘の少し下のつなぎ目に気づいた人いないでしょ？スタンドカラーにつながるヨーク部分もカットして新しいジャストフィットのものにチェンジ。薄いシースルーのオーガンジーのような素材でほどくことすらできない。せっかくできているヨーク部分をカットするときは手が震えた。細かいビーズがたくさん施され、縫いこむ部分のビーズを一つ一つ外さなくてはならない。時間との戦いでアンティーが用意してくれた食事も10分程ですませ、ひたすらそれぞれの仕事に没頭。そうこうしているうちにアリアーナお出かけの時間に。タティはアンティーとアリアーナをスタジアムに送り、アリアーナのカヒコが終わったら私たちを迎えにくると言って出かけて行った。すぐそこのスタジアムでおどっているアリアーナのカヒコを私たち３人はホテルのテレビで見ながら手を動かし続け、最後の一針を終えたちょうどその時、タティがドアをノック。ギリギリセーフ！完成！間に合った～！あわてて準備を済ませ、タティの車でスタジアムへ。
これで終わりと思いきや、会場両サイド客席下のアリアーナの控え室へ直行、着付けのお手伝い。言われるがままにスカートを縫いつけ、スタンドカラーのホックを掛けると、カウイが首周りも縫い付けるようにと。首周りを縫い付け終わると、まだゆるいからもっとフィットさせて…って、アリちゃんの首に針が刺さっちゃう。慎重に慎重に苦しいほどにフィットさせて縫い直した。と、そこへカウイがあのカメオのブローチを持ってきて装着。なるほどこういうことだったのか…と納得。私たちのお役めは無事終わり、会場へ入り着席。
いよいよアリアーナのアゥワナの演技が始まった。ドキドキ！ドキドキ！あまりの美しさに身体が震えた。と同時に、こんなステキな挑戦のお手伝いができたことに感動、誇りに思った。大変だったけど素晴らしい経験、いろんなことを学んだ。カウイのこだわりを目の当たりにして、カウイの凄さを再確認。強い理由がわかったような気がする。でも、何も当日じゃなくても…って思うのは私だけ？
